「12人の死にたい子どもたち」は、2019年1月25日に公開された映画です。
先日、金曜ロードショーで地上波初公開され、話題にもなりました。
原作は「天地明察」「マルドゥック・スクランブル」など、時代小説やSF作品で著名な作家、冲方丁さんが手がけた、初の長編ミステリー。
自殺するために集まった12人の少年少女が、予期せぬ13人目の死体を発見したことから始まるスリリングな推理劇、そして彼らが辿るドラマチックな運命を描いた作品です。
今回は、そんな「12人の死にたい子どもたち」について、キャスト、監督の情報をまとめてみました。
映画【12人の死にたい子どもたち】のキャスト、監督について調べてみました!
<キャスト>
※年齢は2020年2月4日時点の情報です。
サトシ … 15歳、高校1年生。安楽死の集いの発起人で常に冷静沈着。
演:高杉 真宙(たかすぎ まひろ) 23歳 福岡県出身
舞台「エブリ リトル シング’09」で俳優デビュー。
映画「半次郎」で初主演。その後「仮面ライダー鎧武」に出演し一気に注目をあびる。
主演作品に「想影」「逆光の頃」「世界で一番長い写真」「虹色デイズ」など。
本作では、常に笑みをたたえた謎の青年、サトシを演じました。
どんな事態にも動じないその様子はどこか不気味で、
終始、背景が気になって仕方ない存在でした。
◇ケンイチ … 16歳、高校2年生。空気が読めない、いじめられっこ。
演:渕野 右登(ふちの ゆうと) 24歳 北海道出身
2015年より俳優活動を開始。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズに出演。
その後ドラマ「半分、青い」や、映画「センセイ君主」などに出演。
微妙に的外れなことを言ったり、無神経な発言をしてしまうケンイチ。
そりゃいじめられそうだよね、という絶妙な空気の読めなさは、
見ているこっちもイライラしてくる、まさにハマリ役でしたね!
・ミツエ … 16歳、高校2年生。ゴスロリ。V系バンドマンの大ファン。
演:古川 琴音(ふるかわ ことね) 23歳 神奈川県出身
沖縄市のミュージカル調のPR動画「チムドンドンゴザ」の
主演オーディションに合格しデビュー。ドラマ「部活、好きじゃなきゃダメですか?」
映画「こんな夜更けにバナナかよ」など、多数の作品に出演。
普段の古川さんのイメージからかけ離れた、ゴスロリ少女を演じています。
しかし今回の映画の女性陣の中では、個人的に一番好感度の高いキャラクターでした。
・リョウコ … 17歳、高校3年生。超売れっ子女優。
演:橋本 環奈(はしもと かんな) 21歳 福岡県出身
是枝裕和監督作品「奇跡」にて映画初出演。以降、多数のドラマ、映画にて活躍。
主な出演作に「暗殺教室」、「セーラー服と機関銃-卒業-」、「銀魂」、
「ハルチカ」、「キングダム」など。
「ハシカン」さんです。劇中に、マスクを外して正体を明かす
シーンがあるのですが、「マスクを外す→おお、可愛い」という流れが
これほど似合う女優さんもなかなかいないのではないでしょうか?
・シンジロウ … 17歳、高校3年生。推理好き。薬や医療機器にも詳しい。
演:新田 真剣佑(あらた まっけんゆう) 23歳 ロサンゼルス出身
アメリカでの映画出演を経て、2014年に日本での芸能活動を開始。
主な出演作に「ちはやふる」シリーズ、「不能犯」、「劇場版コード・ブルー」、
「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」など
推理好きな少年、シンジロウを演じます。監督が神演技と評する好演は見もの。
劇中、意外なタイミングでシンジロウが奇声を発する場面があるのですが、
こちらはその場の思いつきで取り入れられたそう。こちらも要チェックです。
・メイコ … 16歳、高校3年生。ファザコンで、利己主義な女。
演:黒島 結菜(くろしま ゆいな) 22歳 沖縄県出身
映画「ひまわり〜沖縄は忘れない、あの日の空を〜」で映画デビュー。
主な出演作に「あしたになれば」、「サクラダリセット」、「カツベン!」など。
堤監督作品では「SPECサーガシリーズ」にも出演しています。
見ていて一番ムカついたキャラクターです(笑)
初めて登場した時のしおらしさはどこへやら、加速度的にウザさが増していきます。
その中にも揺れる女子の心をうまく表現した演技は名演といえるでしょう。
・アンリ … 17歳、高校3年生。全身黒い服に身を包み、頭が回る。
演:杉咲 花(すぎさき はな) 22歳 東京都出身
2016年「湯を沸かすほどの熱い愛」でブルーリボン賞助演女優賞、
第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞など多くの賞を受賞。
その他の出演作に「トイレのピエタ」、「無限の住人」、「BLEACH」など。
全身黒で、知性がありそうでなさそうで実はある、アンリ。
常に目がギンギンで、頭が良いけど半端なく面倒臭い女性を怪演していました。
・タカヒロ … 16歳、高校1年生。吃音で、薬を常に携帯している。
演:萩原 利久(はぎわら りく) 20歳 埼玉県出身
2008年デビュー。主な出演作に「暗殺教室」、「ちはやふる」シリーズ、
「3月のライオン」、「帝一の國」、「あゝ、荒野」など。
吃音で、見ていてなんだか同情したくなってしまうタカヒロ。
その背景も切なく、作中、一番ストレートに応援したくなるキャラクターでした。
コミュニケーションに難を抱えた難しい人物を、とても上手に演じきっていました。
・ノブオ … 18歳、高校3年生。学校で人気者。なんでも大体こなせる。
演:北村 匠海(きたむら たくみ) 22歳 東京都出身
「ダイブ!!」で映画デビュー。主な出演作に「君の膵臓をたべたい」、
「鈴木先生」、「セーラー服と機関銃-卒業-」「勝手にふるえてろ」
「OVERDRIVE」、「春待つ僕ら」など。
イケメン(他の全員そうですが)で、なんでも割とこなせてしまうなら、
死ぬ必要ないじゃん!と思わず言いたくなってしまいますが、実は深い事情が。
淡々としながらも、心に影を抱えた青年を好演しています。
・セイゴ … 15歳、高校1年生。不良。粗雑だが弱者には優しい。
演:坂東 龍汰(ばんどう りょうた) 22歳 北海道出身
NHK BSプレミアム「春子の人形」に出演し注目を集める。
主な出演作に「EVEN〜君に贈る歌〜」、
舞台「三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?」など。
チンピラという見た目のキャラクターですが、弱者には優しいセイゴ。
見た目や粗雑な言動とは裏腹に、その内に重い企みを隠した青年です。
乱暴だけどいい奴、という難しい役を見事に演じきっていました。
・マイ … 17歳、高校3年生。金髪のギャル。能天気な性格。
演:吉川 愛(よしかわ あい) 20歳 東京都出身
主な出演作は「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」、「さくらん」、
「映画クロサギ」、「あの空を覚えてる」、「映画秘密のアッコちゃん」、
「ルームメイト」、「虹色デイズ」など。
THE・最近のギャル、といった見た目ですが人柄の良さがにじみ出ています。
自殺を考えた理由もギャルらしくて◎
その能天気さで場をかき乱すマイを好演していました。
・ユキ … 15歳、高校1年生。おとなしい性格で目立つのが嫌い。
演:竹内 愛紗(たけうち あいさ) 18歳 福島県出身
中学校時代、地元でスカウトされ、高校入学と同時に上京。
Y!mobileのCMでデビュー。ドラマ「明日の約束」、
映画「リベンジgirl」、「犬猿」などに出演。
あまり喋る機会のない彼女ですが、その背景が明かされていくにつれて、
徐々に存在感を増していきます。
他の個性が強いキャラクター達の中にあって埋もれない、
静かに輝く存在感をはなっていました。
監督は 堤 幸彦(つつみ ゆきひこ) さん!
堤幸彦さんは、三重県出身、現在64歳の映画監督です。
専門学校を卒業後、映像制作会社でTV番組のディレクターとして従事し、
その後監督デビュー。
現在では映画、TVドラマ、舞台など多岐にわたる活躍で知られています。
「20世紀少年」や「トリック」シリーズ、「SPEC」シリーズ作品などが有名です。
【主な作品】
『金田一少年の事件簿』(第1・2シリーズ)
『TRICK』シリーズ『20世紀少年』3部作
『ケイゾク』/『池袋ウエストゲートパーク』
『ハンドク!!!』/『愛なんていらねえよ、夏』
『SPEC』シリーズ
『イニシエーション・ラブ』/『天空の蜂』
『人魚の眠る家』
2021年に最新作「ファーストラヴ」が公開予定。
まとめ
いかがだったでしょうか?
堤監督のもとに、若手の実力派俳優が一堂に集った「12人の死にたい子どもたち」
スリリングな冲方丁さんの原作を、新進気鋭な俳優達が見事に演じきっています。
密室でぶつかりあう、鬼気迫る演技同士の迫力に、目が離せなくなること間違いなし!の作品です。
まだ見たことのない方は、ぜひともチェックしてみてくださいね!